山手線新駅の名称を考える会

のちに「地名駅名向上委員会」(仮)となる予定です。

「高輪ゲートウェイ」という駅名を撤回してください

change.orgに設置した、署名ページのコピーです。

以下の署名は2018年12月7日から約1か月で、47930件集まりました。協力してくださった皆さま、ありがとうございました。


「高輪ゲートウェイ」という駅名を撤回してください。

山手線の新駅の名称「高輪ゲートウェイ」を撤回してほしい。

地名とは、単なる縁起のいい言葉や流行りの言葉をつけたものではなく、多くの場合、古くからの土地の性格(地形や用途、歴史など)を示しており、数百年〜千年前からの歴史を背負っています。しかし、駅名は実生活で地名と同格に扱われるため、新たな駅名をつけると、その場所一帯を表す名称がその駅名に変わってしまいます。駅名は鉄道事業者のものではありますが、公共性も非常に高く、命名は土地の歴史にも関わってきます。なかでも、山手線という乗降者数で日本のトップを誇る路線の駅となれば、今後100年以上にわたってあらゆる人たちに使われることを熟慮し、歴史を踏まえ、その土地をシンプルに示すものを採用すべきでしょう。「グローバルゲートウェイ」というプロジェクトにもとづいて、一過性のビジネス的な理由・商標面での理由などで安易にカタカナの外来語を駅名に付加することは、歴史を軽侮する行為です。

また、単純に考えて、発表時に「ダサい」「センスがない」と直感的に思った人はたくさんあったと思います。その証拠に、報道直後のネットアンケートでは「名前を変えた方がいい」が95%を占めるほどで、老若男女・思想を問わず、ことごとく支持されていません。

j-town.net

これだけの反感を受けたにもかかわらず、明確な反対運動が起こらなければこの駅名が通ってしまうため、慌ててこの署名を立ち上げました。代案については公募上位(1〜3位の高輪・芝浦・芝浜)のどれかであればよいと思いますが、ここでは代案については明示せず、とにかく「高輪ゲートウェイ駅」なる奇妙な名称を撤回してもらうことを目的とします。代案がどれになるかはひとまずおき、「高輪ゲートウェイ駅」の撤回に賛成する方に署名していただけたらと思います。

  • 鉄道事業者のものとはいえ、駅名は非常に公共性が高いものです。しかし、公募の結果である<1位:高輪(8398票)、2位:芝浦、3位:芝浜>という結果に対し、130位(たった36票)である「高輪ゲートウェイ」を採用するのでは、公募の意味がありません。
  • 公募130位を採用したのは、おそらく再開発プロジェクト名である「グローバルゲートウェイ品川」ありきの命名が最初から予定されていたのでしょう。この結果は、公募が出来レース的であったことを思わせます。「ゲートウェイ」という単語を使ったうえで、公募1位の「高輪」を組み合わせれば世論を押し切れるのではないかという目算があったものと推測します。なお、選定委員会のメンバーが不明であるため、選定の経緯も不透明です。
  • なお、JR東日本は「ゲートウェイ」の根拠として「東海道の高輪大木戸があった」などとしています。しかし、JR東日本が2015年8月31日に発表した「品川開発プロジェクトにおけるまちづくりの基本概要について」という文書にはすでに「グローバルゲートウェイ品川」という言葉が登場しており、この文書に「高輪大木戸」に関する記述はありません。今回、歴史を踏まえていないという批判を受けたために理由を後付けしたのではないかと考えられます。仮にそういう理由であったとしても、「大木戸」だけをあえて英語に訳するのは極めて不自然です。
  • 「グローバルゲートウェイ」というプロジェクトが存在するとはいえ、「高輪」+「ゲートウェイ」という組み合わせは意味不明です。そういうプロジェクトもなければ、そういう地名もなく、そういう目標物もありません。
  • この名称に反射的に拒否反応を示した人が95%以上、という数字は特筆すべきものです。感覚的な表現ではありますが、これだけの反発を受けた名称は一般的に「ダサい」「かっこ悪い」と断じていいでしょう。平成も終わる現代、カタカナを使えばかっこよい、外来語がかっこよい、という感覚は遙か遠く過去のものです。2018年の日本の文化がこんなものだったとおそらく今後100年以上にわたって残すことになるため、こんな恥ずかしい事態は防がねばなりません。
  • 余談ですが、山手線で一駅だけ極端に文字数が多くなるため、路線図・地図などを作るデザイナーにとっては悩みの種となるはずです。

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